ハチオウジゾウ(Stegodon protoaurorae)は、2001年12月に幼稚舎教員によって発見された古代ゾウの
化石です。幼稚舎サイエンスミュージアムでは、発掘した切歯2本と6個の臼歯、大腿骨、脛骨が展示されています。
ゾウの化石(正確には、長鼻類)は、世界からはおよそ170種類くらいが報告されており、日本からも10種類あまりが
報告されています。しかし、それらの報告はほとんどが戦前の古いものです。新しいところでは、シンシュウゾウ(Stegodon
shinsyuensis)が1979年に報告されていましたが、最近これは新種でなく1941年に報告されたミエゾウ(Stegodon miensis)
と同じ種類であることがわかりました。よって、ハチオウジゾウは、日本では実に半世紀ぶりの新種の発見ということに
なりました。
NEWS! ハチオウジゾウが、新種として認められました。
イギリスの古生物学会誌Palaeontology(2010年5月号)に論文が掲載されました。